一般財団法人環境イノベーション情報機構
川重冷熱工業、東京都低NOx・低CO2小規模燃焼機器認定を取得
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2022.11.15 【情報源】企業/2022.10.20 発表
川重冷熱工業は、川崎重工業と共同で世界初となるドライ式低NOx水素専焼バーナの開発に取り組み、本製品を搭載した小型貫流ボイラ「WILLHAET(ウィルヒート)」シリーズ(換算蒸発量750kg/h・1,000kg/h・1,500kg/h・2,000kg/hの4機種)を2021年5月から販売しおり、このほど「WILLHEAT (ウィルヒート)」シリーズが、2022年8月1日付けで「東京都低NOx・低CO2小規模燃焼機器の水素利用認定区分(グレードH)」に認定されたことを発表。水素は、燃焼時にCO2を排出しないクリーンなエネルギーであるが、火炎温度が高いことから天然ガスの燃焼時に比べて約3倍のNOxが発生する。今回、「ウィルヒート」に搭載した水素専焼バーナは、川崎重工の水素焚きガスタービンの開発で得られた水素燃焼に関する知見を活かし、独自の水素と空気の混合ならびに分散燃焼を組み合わせたことで、蒸気噴霧や排ガス再循環を必要とせず、ボイラの燃焼条件となる低空気⽐においても、天然ガス焚き並みの低NOx性能を実現した。さらにこの水素と空気混合バランスならびにバーナノズルの最適配置により、燃焼範囲全域で安定した燃焼と更なる低NOx化(50ppm以下O2=0%換算)を実現することができた。
川崎重工グループは、将来の水素エネルギーの普及を見据え、水素エネルギーサプライチェーンに必要なインフラ技術の開発・製品化に取り組んでいる。川重冷熱も、水素燃料利用に対応した燃焼バーナを搭載した貫流ボイラのラインナップを拡充し、各種燃焼装置への転用も視野に、水素エネルギーの活用拡大を図っていく、としている。
【川崎重工業株式会社】