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環境ニュース[海外]

経済協力開発機構、重要原材料の供給状況がグリーン転換を脅かす恐れがあると報告

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2023.04.26 【情報源】国際機関/2023.04.11 発表

経済協力開発機構(OECD)は、CO2排出実質ゼロ達成に必要な重要原材料の生産・国際貿易・輸出制限の現状を分析した政策文書を公表し、重要原材料の供給状況がグリーン転換を脅かす恐れがあると指摘した。以下がその具体的状況である。
・アルミニウムや銅など多くの金属価格がCOVID-19や貿易緊張、ロシアのウクライナ侵攻の影響により高騰。リチウム、レアアース、クロム等の生産量は過去10年間で過去最高の増加となったが、グリーン転換で予想される4〜6倍の需要増加に追い付いていない。
・重要原材料の生産が集中してきており、中国、ロシア、オーストラリア、南アフリカ等が生産・埋蔵量の上位を占める。
・重要原材料の輸出制限が2009年以降5倍に増加、重要原材料輸出額の10%が1つ以上の輸出制限措置を受けている。中国、インド、アルゼンチン、ロシア等が2009〜2020年に輸出制限を多数発令。これらの国々はOECD諸国の輸入依存度が高く、輸出制限の増加傾向が重要原材料の供給と価格に多大な影響を及ぼす可能性がある。
経済協力開発機構

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