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環境ニュース[海外]

カナダ、改正環境保護法が成立し化学物質管理の強化と健康的な環境を享受する権利を盛り込む

環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2023.07.03 【情報源】カナダ/2023.06.14 発表

カナダ環境・気候変動省は、同国の環境保護法(CEPA)の改正法案が成立したことを報告した。同法が1999年に制定されて以降、包括的な改正が行われるのは今回が初となる。化学物質管理を強化する内容で、国レベルの法律としては初めて、健康的な環境を享受する国民の権利をうたっている。
改正の狙いは以下のとおり。
・汚染の影響を最も受ける弱い立場の人々の保護を強化する
・「先住民族の権利に関する国連宣言」の内容を実行に移すことや環境や健康の保護に関連する意思決定における先住民族の知識の役割を確認したり、新たな報告要件を追加したりするなどして先住民族との和解を進める
・化学物質管理優先計画の作成を要請し、化学物質への曝露の複合的・累積的な影響に対する評価を充実させ、より安全な化学物質を選べるよう懸念物質のリストを作成する
・動物実験を減らすために科学的根拠のある代替の試験方法や戦略の開発や実施を促す
・食品医薬品法(FDA)を改正し、FDAの下で医薬品に起因する環境リスクの評価や管理などを行えるようにする
【カナダ環境・気候変動省】

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