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環境ニュース[海外]

国連、公海の生態系保全のため、初の法的拘束力のある国際協定を採択

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2023.07.05 【情報源】国連/2023.06.19 発表

国連は、公海の生態系保全のため、初の法的拘束力のある国際協定「国家管轄権外区域の海洋生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する協定」(BBNJ協定)を政府間会合において採択したと発表した。その意義は、5点とされる。
1)世界の海洋の3分の2を占める公海において、国際ルールのもとで生態系保全対策が進められる。
2)有害化学物質、廃プラスチック等による海洋汚染の進行が深刻であるが、汚染者責任原則が明確にされ、自国の領海外の事業についても環境影響評価が義務付けられた。
3)水産資源の持続可能な管理のため、各国の制度能力を含む能力構築と海洋技術の移転、地域の海洋関係団体や漁業管理団体間の協力を促進する。
4)海洋温暖化防止のため、生態系レジリエンスに基づく統合管理など指針を示し、先住民・地域社会の権利・伝統的知識の尊重と科学研究の自由の承認、その結果得られる利益の公正かつ衡平な配分の必要性を認めた。
5)地域規模の海洋保護区設定などの管理ツールが利用可能になり、2030年アジェンダの達成が促進される。
【国連】

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