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環境ニュース[国内]

(仮称)肥薩風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を提出

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2023.12.18 【情報源】環境省/2023.12.15 発表

環境省は、「(仮称)肥薩風力発電事業環境影響評価準備書」(ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

この事業は、熊本県人吉市、球磨郡球磨村及び鹿児島県伊佐市において、最大で出力68,800kW(単機出力最大4,300kW×16基)の風力発電所を設置するもの。

環境大臣意見では、
(1)対象事業実施区域の周辺には複数の住居が存在しており、建設機械の稼働に伴い騒音レベルが環境基準を超過する予測結果となっていることから、工事工程の調整や防音シートの使用等の環境保全措置を講ずることにより、騒音による環境影響を極力低減すること
(2)対象事業実施区域の大部分及びその周辺の一部は水源かん養保安林に指定され、周囲には集落水道水源が存在しており、また、対象事業実施区域及びその周辺において国内希少種であるベッコウサンショウウオ等も確認されていることから、沈砂池の設置等の環境保全措置を実施するとともに、工事中の濁水等に関する環境監視を実施すること
(3)対象事業実施区域の周辺には、国内希少種であるクマタカのペアによる営巣が複数確認されており、本事業の実施による鳥類に対しての移動経路の阻害、バードストライク等の影響が懸念されることから、営巣中心域、高利用域、好適採食地等の推定等、行動圏の内部構造の解析を実施し、専門家等の助言を踏まえ、必要に応じて追加的な環境保全措置を検討すること
等を求めている。

【環境省】

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