一般財団法人環境イノベーション情報機構
ノニルフェノール、オクチルフェノールの利用削減を目指す、産業界の自主的プログラム公表
【健康・化学物質 環境ホルモン】 【掲載日】2003.10.30 【情報源】イギリス/2003.10.15 発表
イギリス政府は、10月15日、ノニルフェノール、オクチルフェノール等の利用の削減に向けた、産業界の自主的行動プログラム案を公表した。このプログラムは、化学物質関係者フォーラムによるもの。ノニルフェノール製造業者は、この化学物質を利用している企業等と共同で、安全な代替物質を見つけること、利用企業側はノニルフェノール類、オクチルフェノール類について、その最も危険な利用をできるだけ速やかに、遅くとも2004年末までに段階的に中止することなどが提案されている。ノニルフェノール類、オクチルフェノール類は、内分泌攪乱物質(いわゆる環境ホルモン)とされる。現在、ノニルフェノールとエトキシル酸ノニルフェノールは、産業用・家庭用の洗浄剤、繊維や皮の製造工程、金属業、化粧品などに広く利用されており、オクチルフェノールとエトキシル酸オクチルフェノールも同じような用途に使われている。
政府は、まだ自主的プログラムに参加していない企業に、参加への同意を呼びかけている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】