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環境ニュース[海外]

埋立税の税収で 企業の廃棄物削減対策を支援へ

ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2004.12.08 【情報源】イギリス/2004.11.22 発表

 イギリスのベケット環境大臣は、埋立税の税収を活用し、企業による資源の有効利用や廃棄物の削減を促進するプログラム「産業資源効率・廃棄物(BREW)プログラム」を発表した。
 プログラムの予算は、総額2億8400万ポンド(約560億円)。廃棄物の最小限化、廃棄物埋立処分からの回避、資源利用の効率性の改善を目指して、企業を支援する。なお、このプログラムは、国内及び世界の環境改善を目指す、環境・食糧・地方事業省の5カ年計画の一部となる(計画の全体は、2004年12月初めに発表される予定)。
 2005年のプログラムは、2005年4月に正式に開始される予定で、第一回の資金(4300万ポンド=約85億円)は、以下のプログラムに提供される。
●Envirowise: 廃棄物を最小限におさえ、環境への影響を減らすための実践的な方法について、企業にアドバイスを行うサービスを拡充。また、資源効率の改善のため、企業と共同で事業を行う「廃棄物最小限化クラブ」に資金を提供。
●WRAP(廃棄物・資源アクションプログラム): 取り扱いの難しい産業廃棄物のための市場開拓、中小企業からの廃棄物収集及びリサイクルのための試験的プロジェクトづくり、リサイクルに取組む企業への事業開始資金の提供などを行う。
●環境庁: 廃棄物不法投棄対策を進め、公平な競争の場が確保されるよう取り組む。
●環境・食糧・地方事業省の市場変革プログラム: 製品の資源効率の改善を目指している同プログラムに、企業が製造・使用する製品及び廃棄物を削減する可能性のある製品を含める。
●炭素トラスト: 企業による炭素排出の削減及び低炭素技術の開発を支援するプログラムの拡充。
●国家産業共生プログラム(NISP): ある産業の廃棄物を、他の産業で資源として利用することを目指す、同プログラムの拡充。
●貿易産業省テクノロジー基金: 廃棄物の最小限化、廃棄物処理及びエネルギーの効率化を目指す研究・開発の支援。
●地域開発関係機関: 政策を調整して、地域で戦略的な資源効率化プロジェクトを遂行する。
 産業界の代表で構成される運営委員会が、プログラムのモニタリングを行い、アドバイスを提供する。各プログラムについての詳細な情報は、2005年4月の正式スタート前に提供される。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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