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環境ニュース[海外]

イギリス、栄養塩汚染の緩和と住宅建設の両立に向けた新たな計画を公表

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2022.08.04 【情報源】イギリス/2022.07.20 発表

 イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、イングランドの貴重な保護地域を栄養塩窒素リン等)汚染から守りつつ、地域社会が必要とする新たな住宅供給を確保するための新計画を公表した。淡水・河口域の生息地における栄養塩増加は、自然のプロセスを破壊し野生生物に壊滅的な打撃を与える可能性がある。現在イギリスでは、一定の集水域が過剰な栄養塩レベルにあるため、地域計画当局は保護地域への悪影響が無い場合のみ、計画・事業を認可できる。この開発規制が住宅建設の遅滞を招いており、今回の新計画では、
 1)イングランドの水道会社に対し、2030年までに「栄養塩中立」地域の下水処理作業を最高の技術レベルまで改善することを義務化。
 2)湿地・森林の創生や拡大等の事業への投資により野生生物の保護や自然へのアクセスを促進する新たな「栄養塩緩和スキーム」を開始。これにより地域計画当局は、栄養塩汚染の問題を抱える地域での開発計画を許可できる。
 開発業者は、「栄養塩クレジット」購入により汚染緩和の要件履行が可能になるという。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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