一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス、国家低炭素戦略の2019-2023年カーボンバジェットを達成
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2025.07.02 【情報源】/2025.06.16 発表
フランスの温室効果ガス(GHG)排出量を算定している独立機関(Citepa)は、2019〜2023年のGHG排出量が国家低炭素戦略(SNBC)の目標を達成したと発表した。SNBCは、カーボンバジェット(国レベルで超過してはならないGHG排出量の上限値で5年間の年平均値で表す)を設定している。
2019〜2023年の5年間では、炭素吸収源(LULUCF、土地利用・土地利用変化・林業)を考慮しない排出量は年間4億600万トンとなり、SNBCのカーボンバジェットの年間4億2500万トンを超えなかった。
またLULUCFを含めた排出量も、年間3億7000万トンとなりカーボンバジェットの3億8000万トンをクリアした。
2024年についてはエネルギー部門などの貢献で全体の排出量は1.8%減少(2023年比)した。
しかし輸送や建物使用などの部門で2022〜2023年に比べると減少のペースは落ちていることから、引き続き削減の努力が求められている。
【フランス環境省】