一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、EUの2030年エネルギー・気候目標は達成圏内と報告
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2025.06.12 【情報源】EU/2025.05.28 発表
欧州委員会は、加盟各国が提出したエネルギー・気候計画を評価した結果、エネルギー・気候に関するEUの2030年目標は達成圏内と発表した。欧州気候法(2021年)は、2030年に1990年比55%削減を掲げる。
既存・計画中の取組を完全実施すれば、EUは全体として温室効果ガス排出量を2030年に1990年比で54%削減できるという。
改正再生可能エネルギー指令(2023年)は2030年のエネルギーミックス中の目標再エネ比率を42.5%とするが、計画を評価したところでは1.5%の差で迫る見込み。
今後は、計画を行動へとつなげることが課題である。
欧州委員会は、競争力強化と脱炭素の両立と経済成長を目指す政策提言「クリーン産業ディール」や安価なクリーンエネルギーへのアクセス促進策「手頃なエネルギーに向けた行動計画」などの戦略的取組が各国の計画を補うとし、指導を継続する。
計画は、「エネルギーユニオンと気候行動のガバナンス規則」(2018年)に基づき、これまでに23ヶ国の提出を得た。
【欧州委員会】