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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、電気自動車の気候と大気への影響は少ないことを確認

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2018.12.07 【情報源】EU/2018.11.22 発表

 欧州環境庁(EEA)は、バッテリー式電気自動車(BEV)とガソリン車やディーゼル車など内燃機関車両(ICEV)を、気候変動や大気質、騒音生態系への影響について比較する調査を行い、BEVのライフサイクル全体での温室効果ガス(GHG)と大気汚染物質の排出量はICEVより少ないことが改めて確認されたと報告した。BEVのGHG排出量は、車両の製造段階では一般的にICEVより多いが、使用段階で少ないため全体ではこの差は逆転する。現在のEUエネルギーミックスと車両のライフサイクルでは、BEVのGHG排出はICEVより17〜30%少ない。EUエネルギーミックスの炭素強度は低下すると予想されており、一般的なBEVのライクサイクルでの排出量は2050年までに73%以上減る可能性もある。大気汚染騒音に関してもBEVの方が有利である。ただし粒子状物質に関しては、路面、タイヤ、ブレーキの摩耗も発生源となるためBEVも排出する。
 一方、生態系への影響と関連物質の毒性に関してはBEVの方が大きい。これは主に、BEV生産での銅、ニッケル、重要原材料の採掘と加工によるものであるが、報告書はこれも再利用とリサイクル(特にバッテリー)を促進する循環型経済アプローチにより最小限に抑えられるとしている。【欧州環境庁】

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