一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界気象機関、2024年にアフリカで記録的な高温と極端気象が発生と発表
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2025.05.28 【情報源】国際機関/2025.05.12 発表
世界気象機関(WMO)は、報告書「アフリカの気候の現状2024年」を発表した。・年平均気温は平年値を0.86℃上回り史上1、2位を争う高温、10年平均気温は史上最高であった。
・海面水温は2023年の記録を更新し、特に大西洋と地中海で大きく上昇した。
・海洋熱波発生面積は、1993年の観測開始以降最大の約3,000万km2であった。
・南部(特にマラウイ、ザンビア、ジンバブエ)はこの20年間で最悪の干ばつとなり、穀物生産高はジンバブエで5年平均の2分の1など大きな被害を生じた。
・東部は3〜5月にこの時期としては非常にまれな長期豪雨、逆に雨季(10〜12月)は平年より少雨となった。
・西部と中央部も洪水に襲われ、4百万人超が被災した。一方、北部は乾燥した。
・例年暴風雨のまれな地域を2個の熱帯暴風雨が襲い、マヨット島などは90年間で最強の暴風雨に襲われた。
多くの国はデジタル技術を取り入れ、気象予報・早期警報の向上に取り組んでいるが、いっそうの投資、能力構築、データ管理の強化が必要である。
【世界気象機関】