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環境ニュース[海外]

欧州委員会 海洋環境の保護に関する戦略を提案

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2005.11.11 【情報源】EU/2005.10.24 発表

 欧州委員会は、10月24日、欧州の海洋環境を保護する野心的な戦略を提案した。「海洋環境の保護及び保全に関する分野別戦略」の目的は、2021年までに、欧州の海域を環境上、健全な状態にし、海洋関係の経済・社会活動が依存している資源としての貴重な財産を保護することにある。本案は第6次環境行動計画に基づく、2番目の分野別戦略であり、欧州委員会が2006年に提案する将来の海洋政策の主要な構成要素となるものである。
 本戦略には、2021年までに、EUの全海域で、環境上、良好な状態が達成されるための明確かつ実践的なガイドラインが定められている。戦略を掲載した協議文書には、指令案、戦略策定の背景となった分析なども盛り込まれている。
 EUはバルト海、大西洋、地中海に囲まれているが、欧州委員会はこれらの地域の違いを考慮に入れつつ、共通の目標及び手法を定める。これは各海域ごとに実施され、同じ海洋に面したEU加盟国は、環境上、良好な状態を確保するための計画の策定に当たって、緊密に協力する責務を負う。これらの計画には、環境の状況に関する詳細な評価、各地域の海域において、何をもって、環境上、良好な状態を達成したと言えるのかという定義などが盛り込まれる。EUレベルでの特定の管理手法は置かないものの、計画は欧州委員会により審査され、承認される。
 なお、各海域ではEU加盟国とEU域外の第3国とが緊密に協力する必要があるため、加盟国は既存の海洋環境保護関連条約の枠組みの中での行動を奨励される。また、各加盟国は、海洋環境の良好な状態を実現させるため、コストエフェクティブな手法のプログラムを策定し、欧州委員会の承認を受ける。【欧州委員会】

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