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環境ニュース[海外]

イギリス 廃棄物処理の気候変動影響を削減する報告書を公表

ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2007.03.19 【情報源】イギリス/2007.03.05 発表

 気候変動への影響を抑えるためには廃棄物をどのように処理すべきかについて、イギリス環境・食糧・農村地域省と廃棄物・資源行動プログラム(WRAP)は3月5日、3つの報告書を発表した。
 環境省が研究委託したERMは、埋め立てと比較した場合、リサイクルは、特に、アルミやプラスチック、布類、紙、生ゴミ等からの温室効果ガスの発生抑制において、効果絶大としている。
 また、(1)廃材については、一般的にリサイクルよりエネルギー回収の方が温室効果ガス削減効果があると考えられるものの、その度合いは、廃材の種類や汚れ具合等によるところが大きい、(2)紙や段ボールについては、最近発表された他の報告書も指摘しているとおり、現時点ではリサイクルが環境面で最も効果的、(3)台所の生ゴミ、庭の剪定屑については、3つの報告書全てが、埋め立てにまわす量を減らすことが環境及びコストの両面で利益が出る と指摘している。嫌気分解の利用のみならずコンポストの促進も温室効果ガスの削減に有効である。
 さらに、WRAP等が委託したEunomiaの研究結果は、台所の生ゴミ、庭の剪定屑を分別回収することによるコスト及び環境面でのメリットを強調している。同報告書は、「イギリスの550万トンの台所ゴミが分別回収され、嫌気分解された場合、16万4千世帯分の電力(477〜761GWh/年)を発電できるだろう」と予測している。
 以上のことから、分別回収と廃棄物処理を視野に入れた包括的なアプローチこそが経済コスト、環境コスト削減のカギと言える。
 この研究成果は、同省が進めている廃棄物戦略の見直し(今春に公表の予定)にも役立つと期待される。【イギリス環境・食糧・農村地域省】【廃棄物・資源行動プログラム(WRAP)】

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