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環境ニュース[海外]

国連環境計画等、国際水域プロジェクト調査結果から水資源の危機を報告

地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2012.10.11 【情報源】国連/2012.09.24 発表

 国連環境計画(UNEP)、国連大学、地球環境ファシリティ(GEF)は、GEFが過去20年間に実施した国際水域プロジェクトの分析結果をまとめた報告書を発表した。これはGEFの国際水域科学(IW: Science)の5つの作業部会に参加した各国科学者90人余りの調査結果をまとめたもので、対象となったプロジェクトは約200件に上るという。
 報告書によると、河川湖沼、地下帯水層、海洋等の水系には、都市化、水量不足、水質悪化といった圧力が高まっており、社会と環境に深刻な問題が生じている。政策を誤れば「水破産」のリスクが高まり、世界中の食料やエネルギー、気候変動への適応、経済成長にも影響を及ぼすという。しかし報告書は、科学を用いた課題の特定や水資源の傾向調査に投資すれば、そうしたリスクは軽減可能だとしている。
 この報告書は、バンコクで開催されているGEF国際水域科学会議(2012年9月24〜26日)で発表された。この会議は、今後10年の国際水域科学の優先事項を定め、GEFプロジェクトにおける科学の利用を推進することを目指している。UNEPのシュタイナー事務局長は、「世界各国の首脳は2012年6月のRio+20で、科学と政策の連携を強化し、持続可能な開発のため国際研究協力を促進することに合意した。気候変動と都市化、水質汚染、取水過剰による過去に例のない圧力が水にかかっているいま、これは水資源の課題においてきわめて重要である」と述べている。【国連環境計画

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