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環境ニュース[海外]

オランダ環境評価庁、北西ヨーロッパの気候エネルギーロードマップを分析

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2012.10.30 【情報源】オランダ/2012.10.17 発表

 オランダ環境評価庁(PBL)は、北西ヨーロッパ6カ国の気候・エネルギー政策、特に2050年への長期計画(ロードマップ)を分析し、国際間の連携強化の必要性を指摘する報告書を発表した。
 欧州では多くの国が2050年までの低炭素経済への移行のためロードマップを策定している。PBLはベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、オランダ、イギリスの6カ国のロードマップを分析した。このうち、ドイツ、デンマーク、イギリスは、2020年の再生可能エネルギー温室効果ガスの国レベルの目標がEU目標を上回るなど、意欲的な政策プロセスを開始している一方、フランス、ベルギー、オランダは、安定的で効率よいアプローチを検討中であるなど、各国の政策や姿勢には差異があるという。しかし、いずれも重点は国内にあり、国家間の相互依存や相互影響(共通のエネルギー市場、エネルギー・ガスのインフラ、国際的に活動するエネルギー企業、国際協調により促進されている技術革新等)への考慮が不足しているという。
 PBLは、国際間の連携・協力が特に必要な課題をいくつか指摘している。特に風力と太陽エネルギーによる変動する電力が欧州の送電網上で負荷となっており、各国連携によりこのバランスをとる必要があるという。また、再生可能エネルギーの普及促進、今後のエネルギーミックスでのガスの役割、炭素回収貯留、電気・水素燃料による輸送システムの開発、持続可能なバイオエネルギーでの調整も重要だという。【オランダ環境評価庁】

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