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環境ニュース[国内]

パナソニック、HIT太陽電池で実用サイズの世界最高の変換効率を研究レベルで達成

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.02.14 【情報源】企業/2013.02.12 発表

 パナソニックは、独自のHIT太陽電池で、100cm2以上の実用サイズの結晶シリコン系太陽電池セルの世界最高変換効率を研究レベルで達成した。これまで実用サイズで報告されている単結晶シリコン太陽電池の最高値を0.5ポイント上回り、HIT太陽電池の過去最高値より0.8ポイント高い24.7%を記録し、HIT太陽電池の高い変換効率を実証した。
 HIT太陽電池は、結晶とアモルファスを組み合わせたハイブリッド構造となり、発電層の単結晶シリコン基板の表面にアモルファスシリコン層を重ねている。これによって、太陽電池の内部で作り出したプラスとマイナスの電気が結合して消滅する再結合損失と呼ぶ現象を低減し、取り出せる電流や電圧の減少を抑えて太陽電池の出力を高める。
 今回、基板表面へのダメージを抑えながら、より高品質なアモルファスシリコン膜を単結晶シリコン基板上に形成する技術を確立した。その結果、プラスとマイナスの再結合損失をさらに低減し、太陽電池が作り出す最大の電圧を向上させた。さらに単結晶基板を覆うアモルファスシリコン層などの光吸収損失を低減し、光を効率的に基板に導く。
 併せて、発電した電流を集めて外部に取り出す表面の電極を改良し、電流が電極内を流れる際の抵抗の損失低減にも成功した。最高値を更新したのは、面積101.8cm2、厚さ98μm(0.098mm)のセル。パナソニックは、開発した世界最高効率の技術を量産品に適用するとともに、今後も一層の高効率化や低コスト、省資源に向けて技術開発を進める。【パナソニック(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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