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環境ニュース[国内]

東芝、EVの非接触型充電装置を開発、17cm離れた送受電装置間を無線で電力伝送

大気環境 交通問題】 【掲載日】2014.03.07 【情報源】企業/2014.03.04 発表

 東芝は、電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)の非接触型充電装置を開発した。17cm離れた送受電装置間を無線で電力伝送でき、車高が高いワゴン車タイプにも対応する。EVに搭載された2次電池制御装置との連携動作によって7kWの非接触充電を確認した。国内で主流の3kW級の有線車載充電器の半分の時間で充電できる。
 EV・PHVの充電用ケーブルを電源コンセントに接続する作業の煩わしさが指摘される中、EV・PHVを普及させるためにも、充電作業が容易な無線電力伝送を利用した非接触充電が求められている。この装置には、従来の無線電力伝送で主に使われている電磁誘導と呼ばれる方式ではなく、伝送距離がより長くなる磁気共鳴方式を採用した。
 磁気共鳴方式は、送電側のコイルと受電(車両)側コイルの間の磁界の共鳴現象を利用して電力を伝える。東芝は今回、同方式で7kWの装置を開発した。地上に置いた60cm×40cmの大きさの送電コイルから、車両底部に搭載する同サイズの受電コイルに電気を送る。両コイル間の距離17cmまで電力伝送可能で、適用する車種の幅を広げられる。
 送電装置と受電装置は無線LANで制御し、2次電池の充電状態に応じて最適な充電電圧を選択して電力伝送効率をほぼ一定に保つ。そのため送電と受電コイルの左右位置のずれの許容範囲は25cmと、他の同等システムの15cmと比較して広く、駐車の位置合わせが楽になる。2014年度から実証実験を実施し、送電電力を増強してEVバスに応用する。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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