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環境ニュース[海外]

国連気候変動枠組条約事務局、ガス・石油産業に持続可能なエネルギーミックスへの根本的転換を要請

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2014.04.18 【情報源】国連/2014.04.03 発表

 クリスティーナ・フィゲレス気候変動枠組条約事務局長は、2014年4月3日、ロンドンで開かれた国際石油産業環境保全連盟(IPIECA)の40周年会議で演説し、ガス・石油産業に持続可能な新エネルギーミックスに向けた根本的転換を図るよう呼びかけた。
 この会議とほぼ同時に公表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告では、気候変動の影響は世界各地ですでに現れており、貧困と経済を悪化させ武力衝突を招くリスクも高めているという。
 事務局長は、座礁資産(温室効果ガス規制強化によって、化石燃料への投資の価値がなくなる)シナリオを考えるまでもなく、高コスト・高炭素のプロジェクトへの投資継続は、化石燃料企業の業績に悪影響を及ぼし始めていると指摘。各国政府がクリーンエネルギーやエネルギー効率化に奨励措置を設け、2015年以降の気候合意へと作業を進めるなど、政策面でも変化している。
 事務局長は、「実験、微調整、条件付き対応の時期は終わった」として、いまや石油・ガス産業は、信念ある対応をもって将来のエネルギーミックスへの利益ある参加を確保できるよう取り組むときであると述べた。石油・ガス産業が環境責任を果たすための具体策として、炭素リスクの報告、炭素価格の促進、クリーンエネルギーへの多様化などを示した。
 さらに事務局長は、多くの石油・ガス企業が、CCAC(短寿命気候汚染物質削減のための気候と大気浄化の国際パートナーシップ)やガス・メタン・パートナーシップに参加していることにも言及し、こうした連携は産業の取組を前進させるうえで有効であったとしつつ、その目標は今後さらに高くしなければならないと述べた。【気候変動枠組条約事務局】

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