一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

イギリス環境・食糧・農村地域省、洪水と沿岸浸食を防ぐ大規模防潮堤の建設に着手

地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2014.04.28 【情報源】イギリス/2014.04.10 発表

 イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、ランカシャー州ブラックプール付近の洪水・沿岸浸食対策として、政府資金8500万ポンドを投じて2つの大規模防潮堤を新たに建設する工事を、予定前倒しで開始すると発表した。これはイギリス最大の防潮堤建設計画の一部として、新たにロッサル及びアンカーズホルムにそれぞれ長さ2キロメートル、1キロメートルの防潮堤を建設するもの。これにより、ファイルド海岸沿いの1万2000件の住宅や企業、道路・鉄道等の重要インフラを洪水被害から守れるようになるという。工事に着手するに当たり、オーウェン・パターソン環境相は「新たな防潮堤は地元経済の重要な保護策となる。今後の回復力ある国づくりのためにもインフラへの投資は重要だ」と話す。ワイヤー・カウンシル等、他の自治体からの協力資金も同建設を支援している。
 2013-2014年の冬季には、イギリスでは異常気象により洪水の被害が多発した。現在、洪水のリスクにさらされている地所や建物はイングランドだけでも500万カ所になる。また沿岸浸食も深刻で、今後20年間に完全に失われるおそれのある住宅が200戸、加えてそのリスクに陥る住宅は2000戸に上るという。最新の気候予測では、今後の海面上昇や、暴風雨の強度と発生頻度の増大が示されており、被害の増大が懸念される。イギリス政府は洪水・沿岸浸食対策にこれまでで最大の24億ポンドを投じ、今後10年で少なくとも46万5000世帯の洪水リスクを軽減し、国全体では今年中に55の防潮堤システムの建設に着手し、4万3000世帯・企業を洪水被害から守ろうと計画している。【イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク