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環境ニュース[国内]

三菱日立パワーシステムズ、ポーランドの火力発電所向けに排煙脱硝装置を受注

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2014.09.25 【情報源】企業/2014.09.19 発表

 三菱重工業と日立製作所の火力発電システム事業を統合した三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、ポーランドのコジェニッチェ火力発電所の1、2号機向けに排煙脱硝装置を各1基、計2基受注した。大気汚染の原因になる窒素酸化物(NOx)の排出量を80%以上削減するシステムを装備する。欧州で2016年に実施される、火力発電所の排出規制強化をクリアする。
 コジェニッチェ火力発電所は、首都ワルシャワの南南東約85kmに位置するポーランド最大級の石炭火力発電所で、1、2号機とも20万kWの出力がある。今回、排煙脱硝装置を追加設置する。1号機向けが2015年末、2号機向けは2016年5月に運転を始める。強化される規制をMHPSの排煙脱硝装置でクリアすることで、年間を通じて安定的に連続運転できる。
 受注した排煙脱硝装置は、石炭だきボイラーに適した独自開発の触媒を使用する。これによって幅広い運転負荷の範囲に対応し、高いNOx除去効率を実現する。MHPSは、この設備一式の設計、製作、供給から試運転まで手掛ける。土木・据え付け工事は現地の建設会社が担当する。ポーランドで他の発電所に納入した脱硝装置の実績などが評価されて受注した。
 MHPSは、コジェニッチェ火力発電所で硫黄酸化物(SOx)を除去する排煙脱硫装置を2001年から順次受注した。11号機まである同発電所の全ボイラー向けに供給する。11号機では100万kWの超々臨界圧石炭火力発電設備一式も受注し、現在建設している。MHPSは、規制強化に伴って需要が見込まれる欧州をはじめ世界市場で脱硝、脱硫装置を積極的に提案する。【三菱日立パワーシステムズ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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