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三菱重工、「日暮里・舎人ライナー」に新型車両を納入、大幅な軽量化で省エネ

大気環境 交通問題】 【掲載日】2015.09.11 【情報源】企業/2015.09.08 発表

 三菱重工業は、東京都交通局が運営する「日暮里・舎人ライナー」に新交通システム向けの新型車両「330形」1編成5両を近く納入する。車体の大幅な軽量化やLED(発光ダイオード)照明の採用で一層の省エネを図る。ロングシート配列によって輸送力も高め、朝夕のラッシュ時の混雑を緩和する。10月10日に運行を開始した。
 330形は全てダブルスキン構造のアルミの構体にして軽量化した。ダブルスキン構造は、段ボールのように車体の外側と内側の板の間に補強部材を入れ、骨組みなしで強度を確保する仕組みを指す。既存の車両と比べて、1両あたり1.5t近く軽くなった。1編成のシート数を既存の車両より19席、満車の輸送人員を97人増やすことができた。
 LEDは車内照明、前照灯と尾灯に使った。台車は軽量で高耐久性、低振動、低騒音の新型を使用し、座席は快適性を追求した三菱重工の次世代通勤車両用シート「G-Fit」にした。バケット形状の背もたれを肩の高さまで伸ばし、15度後ろに傾け、保持性能を高めている。ロングシートにすることで車内空間を拡大して混雑を和らげる。
 さらに荷棚を新設するとともに吊り手を増設した。紫外線・熱線吸収ガラスも取り入れた。日暮里・舎人ライナーは2008年の開業以来、利用者が増え、混雑緩和車両が求められていた。三菱重工は、ゴムタイヤで沿線環境に配慮する新交通システムを手掛け、「東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)」の車両やマカオ向けで受注している。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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