IPCC、第6次評価報告書作成サイクルの作業計画に合意

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.04.26 【情報源】国連／2016.04.14 発表

　気候変動に関する政府間パネル（IPCC）は、2016年から作成する第6次評価報告書（AR6）と特別報告書を作成するための行程表となる作業計画を決定した。AR6は3つの作業部会の報告が2020年〜2021年にかけて、またそれらをまとめた統合報告書が2022年に発表される予定で、その作成作業は2016年後半に開始される。このAR6概略作成にあたっては、気候変動が都市に及ぼす影響と、適応と緩和における都市特有の課題と機会に特に注目することが合意された。

　また、このAR6作成サイクルにおいて、世界の気温が産業化以前に比べ1.5℃上昇した場合の影響と温室効果ガス排出量の推移についての特別報告書を作成し2018年に公表すること、加えて気候変動と海洋や砂漠化などに関する2つの特別報告書も作成することが決まった。また、これまでIPCC第1作業部会の副議長であったモロッコのAbdalah Mokssit氏がIPCCの新事務局長就任を受諾したことも報告された。