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環境ニュース[海外]

欧州委員会 一重船体構造のタンカー廃止を提案

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2003.01.14 【情報源】EU/2002.12.20 発表

 欧州委員会は、一重船体構造のタンカーによる重油類の運搬をEU域内で禁止する規制を提案した。提案では、欧州の港湾に出入港する一重船体構造のタンカーによる重油類(原油、重油、廃油、ビチューメン、タール)の輸送を即時禁止する。
 さらに、全ての石油類の輸送について、エリカ号やプレスティジ号のような一重船体構造のタンカーで船齢が23年を越えているものについては、直ちに航行を禁止することを提案。それよりも船齢が低いものでも2005年から2010年の間に廃止される。これは現行規則の規定よりも廃止期限を繰り上げるもの。また、段階的廃止の期間中、船齢制限にかからないタンカーはより厳しい安全検査を受けることになる。特に小型のものを除いて、「船舶状態評価制度(Condition Assessment Scheme:CAS)」を船齢15年から実施することとしている。
 なお、タンカー業界は最近、近代化を進めており、二重船体構造の船舶はここ3年で世界の船舶の総トン数の30%から50%へ増加している。
 委員会は先のプレスティジ号事件を受けて、2003年3月までに、閣僚理事会、欧州議会がこの提案を採択することを望んでいる。【欧州委員会環境総局】

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