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産総研、東ソーと共同で低濃度CO2からの尿素誘導体合成法を開発 火力発電所の排出ガス中のCO2から有用化学品を製造可能に

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.05.28 【情報源】企業/2021.05.14 発表

 国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)触媒化学融合研究センター触媒固定化設計チーム竹内勝彦研究員、松本和弘主任研究員、崔準哲研究チーム長、ヘテロ原子化学チーム深谷訓久研究チーム長、同研究センター佐藤一彦研究センター長は、東ソー株式会社(以下「東ソー」という)と共同で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトで、火力発電所排気ガス相当の低濃度CO2から、樹脂や溶媒、医薬品の原料として有用な化学品である尿素誘導体を合成する触媒反応を開発した。
 産総研と東ソーはNEDOのプロジェクトである「NEDO先導研究プログラム/未踏チャレンジ2050/排気ガス由来低濃度CO2の有用化製品への直接変換」にて、低濃度CO2をポリウレタン原料などの有用化学品に直接変換する合成プロセスを研究開発しており、今回の技術の開発に至った。この技術は、日本で主流の石炭火力発電所排気ガスに相当する低濃度CO2(体積比率15%)とアミンから簡便に得られるカルバミン酸アンモニウム塩にチタン触媒を作用させて、有用化学品であるエチレンウレアなどのさまざまな尿素誘導体を効率的に合成できる。また、これまで直接利用が難しかった火力発電所排気ガス中の低濃度CO2を、濃縮・圧縮・精製といったコストやエネルギーが必要な工程を経ずに有用化学品に効率よく変換できるため、地球温暖化の原因とされるCO2の排出量削減への貢献が期待される。
【産業技術総合研究所】

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