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環境ニュース[海外]

IPCC ナイロビ会合 アメリカへの挑戦

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.04.12 【情報源】国連/2001.03.30 発表

 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が4月4-6日、ナイロビで会合を行う。今回の会合は、これまで公表されてきた3つの部会の第3次評価報告書を正式に採択するために予定されていたものだが、UNEPは、アメリカが地球温暖化に関する科学及び京都議定書に疑問を呈したために開催されるものでもあるとしている。
 UNEP事務局長のKlans Toepher氏は、「我々の地球温暖化に関する知識は、京都会議の時より、かなり進んでいる。今や気候変動は現実の問題で、温暖化に人間が関与していることは一層明らかになってきている」と述べ、今回のIPCC会合では、「温暖化に関する科学について、少しでも疑問のある国は、どの部分の科学的知識が不完全だと思うのか言ってほしい。IPCCはそうした疑念に答えることができる」と強調した。
 さらに、同氏は、京都議定書に反対を表明しているアメリカに対して、世界の温室効果ガスの25%を排出しているアメリカを無視することはできないと述べ、「アメリカは問題の主要なパートであり、しかし同時に、解決策の主要なパートでもある」として、同国の経済力と技術力への期待を表明した。併せて、温暖化防止に取り組むことは、新技術の開発や市場開拓のチャンスでもあり、国家経済に悪影響をもたらすものではないと強調している。
 なお、今回のIPCCの会合で議論される重要な議案は、IPCCの役割、引き続き包括的な評価を行うこと、作業部会の構造(報告書及び管理等)などである。【UNEP】

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