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環境ニュース[国内]

商船三井、Trafiguraとバイオディーゼル燃料供給体制構築に関する覚書を締結し試験航行に成功

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2022.06.23 【情報源】企業/2022.04.19 発表

 株式会社商船三井、商船三井100%出資会社のMOL CHEMICAL TANKERS PTE. LTD.(MOLCT)、大手資源商社のTrafigura Pte Ltd.(トラフィギュラ:Trafigura)およびTrafigura グループ舶用燃料供給会社のTFG Marine Pte Ltd(TFG Marine)の4社は、MOLCT運航船の世界各地の補油港における本格的なバイオディーゼル燃料(BDF)供給について共同検討するための覚書を締結した。当覚書に基づき、4社はMOLCT運航船隊のBDFの常用使用を可能とする、世界的なBDF供給体制の構築を目指し、検討を進めていく。

 共同検討の一環として、MOLCTが運航するケミカルタンカー「NISEKO GALAXY」にて、TFG Marineが供給したBDFを使用する試験航行を開始した。本船は3月上旬にオランダ・ロッテルダム港で約200トンのBDFを補油し、欧州を出港後、揚地の米ガルフまでの大西洋上において試験航行に成功した。

 今回使用したTFG MarineのBDFは、船舶の既存のディーゼルエンジンの仕様を変えずに使用することができ、従来の舶用重油に約3割の比率で混合する事により、25〜30%のCO2排出量削減を見込んでいる。

 商船三井グループでは2021年6月に発表した「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」において、2050年までにネットゼロ・エミッションを達成することを目標としている。その実現に向け「クリーン代替燃料の導入」戦略を掲げており、BDFを化石燃料に替わる有効な代替燃料の一つと位置付けている。商船三井とMOLCTは、今後BDFの導入促進を積極的に行い、海上輸送過程での温室効果ガス排出削減に貢献していく、としている。
【株式会社商船三井】

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