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環境ニュース[国内]

キリン、高効率・環境負荷低減を実現する、PETケミカルリサイクル技術を2件開発

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2024.01.16 【情報源】企業/2023.12.15 発表

キリンホールディングス株式会社のキリン中央研究所は、ポリエチレンテレフタラート(PET)を分解する工程を、短時間・低エネルギーで実現する「アルカリ分解法」を開発した。
この技術は、PETとアルカリ成分とアルコールを一定の割合で混ぜることで、35〜55度という低温で、15分程度の短時間でPETを分解する新技術。分解処理にかかる時間は、従来の代表的なケミカルリサイクル法と比較し約9割削減できる。

また、早稲田大学理工学術院との共同研究で、PET分解後のモノマーを精製する工程において、環境負荷軽減とコスト削減を両立した「電気透析」による精製法を開発した。
この技術を採用することで、従来必要としていた化学薬品を大幅に削減でき、発生していた副産物の廃棄も不要になる。また、精製工程中にアルカリ成分を再生でき、これを分解工程で再利用できるため、資源循環型のリサイクルプロセスも実現できる。

この2つの技術は特許出願中であり、組み合わせて使用することで、分解・精製工程で使用する化学薬品のリサイクル利用も可能になる。実用化に向けて新たなパートナーを探索し、「容器包装」に関するビジョンの達成と、環境に配慮しながら資源が循環し続ける社会を目指すとしている。

【キリンホールディングス株式会社】

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