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アメリカ横断ボランティア紀行(第12話) |
レッドウッドの森のボランティア |
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Issued: 2007.08.30 |
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【4】 2006年10月1日の米国MSNBCニュースの報道によれば、レッドウッド国立州立公園で最も高い樹木が発見され、その高さは379.1フィート(約116m)。
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| MSNBCニュース |
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<妻の一言>
レッドウッドに到着後、ようやく探し当てた歯科医はとても親切なところでした。主人の詰め物がとれて治療を受けていましたが、清算の時などレセプションの女性と歓談したりできました。また、患者ひとりひとりのアポイント(予約)の時間が長いので、待合室でアメリカの女性雑誌をゆっくり読んだりと、私にとってはいい息抜きになっていました。
レッドウッドに着いて3ヶ月ほどした頃、急に奥歯が痛くなってきました。頭痛や発熱もあります。さっそくアポイントをとって診ていただくと、「親知らず」が1本化膿していることがわかりました。そのうえ虫歯もたくさん見つかり、見積もりは総額40万円! 私たちの医療保険の上限を大幅に超えています。親知らずの治療は、4本全部を抜くように勧められました。1本だけ抜くと歯並びが悪くなってしまうそうです。4本の抜歯で20万円かかります。いろいろ相談した結果、この治療方針に従うことにしました。
抜歯は別の口腔外科医を紹介され、そこで手術が行われました。全身麻酔でしたので薬の量を決めるのに、助手の方がいくつか質問をしてきます。
「あなたの体重は何ポンド?」
ポンドではわからなかったので、
「○○キログラム」
と答えると、お互いに正確な数値がわからないまま、適当な量の薬を注射されました。まだ意識があるにもかかわらず、担当の先生は手術を始めようとします。
「まだ意識があります!」
必死になって言うと、さらに注射され、次に気が付いたときにはすべてが終了していました。時間にして1時間弱だったそうです。
朦朧としたまま車にゆられレッドウッドに戻ってきましたが、この麻酔が強かったせいか、しばらく体調がすぐれませんでした。
残りの治療は、日本に一時帰国して受けることにしました。治療費と航空運賃を合わせても、アメリカで治療を受けるよりもずっと安くつくことがわかったためです。こうして思いがけず1年ぶりに日本に帰ることになりました。
主人が集めた大量の資料を持ち帰り、代わりに日用品などを仕入れてきました。肝心の歯の治療にも行きました。アメリカと違ってすぐに予約をとることができ、一週間程度ですべての治療が終了してしまいました。
「親知らずの抜歯跡はきれいになっていますよ」
アメリカの口腔外科の腕前はなかなかのものだったようです。
一時帰国での日本滞在はとても慌ただしく、3週間の日程はあっという間に過ぎていきました。おかしなことに、日本に帰っても落ち着く場所がありません。その頃の私たちの生活の拠点は、やはりあのレッドウッドの森の中にあったということでしょうか。 |
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