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環境ニュース[海外]

EU、2030年までの排出削減目標は射程圏内と報告

地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2025.11.25 【情報源】EU/2025.11.06 発表

欧州環境庁(EEA)は、エネルギー・気候目標の年次進捗報告書を公表した。

・現行及び計画済の政策措置を完全に実施した場合、EU全体で温室効果ガス実質排出を2030年までに1990年比で54%削減できる見通し。目標値55%は射程圏内。
・EUの温室効果ガス実質排出は2024年に1990年比で37%減少した。国際航空・海上輸送を除き、域内の排出に絞ると39%減になる。
・近年の傾向どおり、2024年の最大の削減部門はエネルギー供給であり、農業、建物、廃棄物などの削減は限定的で、工業、国内・国際輸送に至っては排出が若干増加した。
・2024年に電気自動車の販売は減少し、一部の部門および国では排出削減が滞っている。森林と土壌の炭素隔離能力が長期的に低下している。
・1990年以降の排出減は主に石炭や石油から再生可能エネルギーへの移行による。2030年までに再エネ率42.5%以上という目標達成には、過去5年の平均より再エネ容量の年次追加量を倍増させる必要がある。
・最終エネルギー消費の削減率も倍増させる必要がある。

【欧州環境庁】

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