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環境ニュース[海外]

世界銀行レポート 2008年の世界の排出量取引市場 前年の2倍に

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.06.03 【情報源】その他/2009.05.27 発表

 世界的な金融危機にも関わらず、2008年に世界の炭素排出量取引市場は、取引額で前年の約2倍、1260億ドル以上の規模になったことが、世界銀行の報告書で明らかになった。これは、スペインのバルセロナで開催中の「カーボンエキスポ」で、5月27日に公表された、世界銀行の最新の報告書「炭素市場の現状と傾向2009」によるもの。
 報告書は、EUの排出量取引制度(EU-ETS)に基づく排出枠(EUA)、クリーン開発メカニズムによるクレジット(CER)や共同実施によるクレジット(ERU)の取引データ及びボランタリー市場での取引データに基づいている。
 このうち、取引額が最も多いのはEU-ETSで約920億ドル、次いで二次CER市場(CER市場のうち、先物などを取り扱う市場)が260億ドルとなっている。報告書では、2008年に、一次CER市場(CER市場のうち、プロジェクトから発生したクレジットを扱う市場)が12%減少したことも明らかになった。
 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)などの最近の研究成果は、工業国全体で、2020年までに、温室効果ガス排出量を1990年比で25〜40%削減するよう求めているが、こうした勧告に応えると、炭素取引市場では年間1500億ドル規模の取引が行われる見込み。
 なお、取引量ベースで見ると、2008年の温室効果ガス取引量はCO2換算で481億トンであった(2007年は298億トン)。【世界銀行

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