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環境ニュース[海外]

炭素取引市場 今年は2倍以上の規模に成長 日本企業は傑出した貢献

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2004.06.29 【情報源】その他/2004.06.09 発表

 世界銀行が6月9日に公表した報告書によると、炭素取引市場は、昨年と比べて、今年は2倍の規模に成長しそうな勢いだという。世界銀行の報告書「炭素市場の現状2004」によると、2004年1月から5月までの間に、炭素換算で6400万トンの温室効果ガスが取引されており、これは2003年1年間の取引量(7800万トン)の約4分の3に当たる。CO2 1トン当たりの取引価格は、6.37ドル(764円)だった。
 一方で、世界銀行は、「いくつかの途上国や経済移行国にとっては、チャンスが回ってこないかもしれない」と警告している。2012年以降の温室効果ガス排出削減については、国際的な約束がなく、温室効果ガス削減プロジェクトの立案は、ほとんどが2006年までに終了してしまうためである。また、事業の大半がアジア及び南米で実施されており、アフリカ諸国が、プロジェクト融資の恩恵を得ていないことも問題とされている。
 事業の内容は、ハイドロフルオロカーボンの処理が3分の2近くを占め、廃棄物処理を通じた埋立ガスの回収が6分の1を占めている。
 なお、炭素クレジットの買い手は非常に限定されており、日本企業、オランダ政府及び世界銀行プロトタイプ炭素基金で90%を占める。日本企業が傑出した役割を果たしているのは、「日本での緊迫感が高まっている一方で、国内では削減の機会が少なく、コストが高い」ためであろうと報告書は指摘する。【世界銀行

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