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環境ニュース[国内]

東芝、環境省の公募事業でEVバス運行と電池再利用の実証研究を東京・港区で実施

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.04.05 【情報源】企業/2012.03.30 発表

 東芝は、環境省の公募事業の委託先に選定され、電気自動車(EV)バス運行と電池の再利用に関する実証研究を東京都港区で実施する。同区で運行されている「ちぃばす」と呼ぶコミュニティーバスに自社の新型二次電池「SCiB」を搭載して運行し、短時間の高い頻度での充電で配車やスケジュールへの影響を抑える。実証は2012年度〜2014年度を予定している。

 ちぃばすの路線を使ってEVバスの運行と電池の再利用を検証し、短い停車時間で連続運行していることからEV化が容易ではないコミュニティーバスの課題を解決する。EV乗用車並みの容量30kWh以下のSCiBを利用して1日6〜8回急速充電し、容量50%からフル充電まで約5分の短時間充電を可能にする。給油に近い充電時間のため、運行スケジュールや配車計画に大きな影響が出ない。

 従来のリチウム電池は、高い頻度で急速充電すると寿命が極めて短くなるが、SCiBは急速充電、長寿命特性に優れる特長があり、高い頻度で急速充電できるうえ、電池交換サイクルの長期化が可能になる。充電システムには東芝の定置用蓄電池を応用し、電力系統への影響を抑制。同時に、出力が減った車載用電池を定置用に再利用する技術も検証し、廃棄電池の問題に対応する。

 環境省の公募事業は「2012年度温暖化対策技術開発・実証研究事業」で、早期に実用化が必要なエネルギー起源のCO2排出抑制技術の開発と実証研究の提案を1〜2月に募集。外部の専門家が技術・社会的意義や、事業化・普及の見込みが高い案件を選んだ。東芝は「EVバス早期普及に向けた長寿命電池による5分間充電運行と電池リユースの実証研究」として採択された。【東芝(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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