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環境ニュース[国内]

日立製作所、カナダで石炭火力発電所のCO2回収実証試験向けの設備建設を開始

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.11.26 【情報源】企業/2013.11.21 発表

 日立製作所は、カナダで石炭火力発電所の排出ガスからCO2を回収する実証試験向けの設備の建設を始める。2014年秋ごろに建設を終え、2014年内に試験を開始する。同国の電力大手、サスカチュワン州電力公社(サスクパワー)とともに実施し、大型商用機を視野に入れたCO2回収技術の信頼性や経済性などを総合的に評価する。
 日立は、サスクパワーと共同で実証試験を行うことで2012年3月に合意していた。建設を始めた設備は、サスカチュワン州エステバン市近郊にサスクパワーが所有するシャンド石炭火力発電所(298MW=29万8000kW)から排出されるガスに含まれるCO2を対象にする。吸収液で吸収・分離する化学吸収法によって1日120tを回収する。
 実証試験では日立とサスクパワーの技術やノウハウを集約し、設備で採取するデータを基にCO2の回収効率や、回収に必要なエネルギー量などを調べ、回収技術全体を実証する。日立グループで火力発電関連装置・環境保全機器を手掛けるバブコック日立などが、設備の主要機器の設計・製造、独自のCO2吸収液の供給を担当する。
 カナダは国を挙げてCO2回収・貯留(CCS)技術の開発、実証試験を推進し、中でもサスクパワーはさまざまなプロジェクトで開発を進めている。日立は1990年代に研究に着手してから自社設備や国内外のパイロット装置で試験を重ねてきた。今回の試験を通じて日立は、高効率化、低コスト化など実用化に向けた技術開発に取り組む。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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