一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本政策投資銀行、東京・赤坂の「紀尾井町計画」に「グリーンビル認証」の最高ランク付与
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2014.02.07 【情報源】企業/2014.02.04 発表
日本政策投資銀行(DBJ)は、「(仮称)紀尾井町計画」に「DBJグリーンビルディング認証」を実施した。完成前の物件の開発計画を基に取り組みを評価するプラン認証で、最高ランクの「プラチナ」を付与した。同計画は、東京・赤坂のグランドプリンスホテル赤坂跡地で、西武ホールディングスと傘下の不動産会社、西武プロパティーズが進めている。紀尾井町計画は、東京都の文化財に指定されている旧グランドプリンスホテル赤坂旧館を保存しながら、約980億円の総事業費をかけて約3万400m2の敷地に地下2階・地上36階建て、延べ床面積約22万7200m2の複合ビルを開発する。オフィス、ホテル、商業施設、賃貸住宅が入る。2013年1月に着工し、2016年5月頃の完成を予定している。
ビルは環境と防災面を充実させる計画になっている。DBJは、全館のLED(発光ダイオード)照明、太陽光自動追尾ブラインド、太陽光発電などの技術を駆使して高い環境性能を備える点に加え、72時間対応の非常用発電機や1万人分の非常食・飲料水を蓄える防災備蓄倉庫の設置など、防災対策やテナントのBCP(事業継続)も評価した。
その結果DBJは、「国内トップクラスの卓越した『環境・社会への配慮』がなされたビル」としてグリーンビル認証の「プラチナ(プラン)」を付与した。プラチナは5段階の最高位となる。今回の認証では、旧グランドプリンスホテル赤坂旧館を解体することなく、そのままの状態で敷地を移動させて土地の歴史を伝えたことも評価した。【(株)日本政策投資銀行】