ドイツ　インド国内における資源効率改善プロジェクトに300万ユーロを拠出

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2014.08.25 【情報源】ドイツ／2014.08.08 発表

　ドイツ連邦環境省は、ドイツ国際協力公社がインド国内で実施する資源効率改善プロジェクトを支援することを公表した。国際気候保全イニシアティブの枠組みで300万ユーロが拠出され、インド国内の産業における資源利用の効率化を図り、リサイクルプロセスの改善を目指す。これにより、供給安全性の向上、企業内への革新的技術とプロセスの導入、経費削減、新規雇用の創出が期待されている。
　インドでは、経済成長や消費拡大、インフラストラクチャーの増大により資源消費が増加する一方で、資源消費の削減や資材の再利用は十分には進められていない。石炭や銅、アルミニウム、燐といった資源の採掘や、これらの資源の不十分なリサイクルは、環境に負担をかけ、温室効果ガスの排出にもつながっている。プロジェクトでは、まず、インド国内の主要産業である建築・自動車部門における資源効率の向上方法や資源リサイクルの可能性について分析される。分析結果に基づき、地域のパートナーと協働で企業内でのパイロット事業が開発される。さらに、政策決定者に対する講習も実施される。また、経済界や政界、学術界、市民社会の代表者からなる資源フォーラムが設立され、定期的な意見交換が行われる。【ドイツ連邦環境省】