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環境ニュース[国内]

三菱重工、グループが福島県いわき市から廃棄物焼却施設の改良を受注、省エネ化

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2016.01.19 【情報源】企業/2016.01.15 発表

 三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)は、福島県いわき市から一般廃棄物焼却施設「南部清掃センター」の基幹的設備改良工事を受注した。同社は三菱重工グループで環境装置・廃棄物処理施設を手掛けている。焼却炉設備を改修し、省エネ化と18年以上の長寿命化を図る。受注額は51億5000万円(税別)で2019年3月の完成を予定する。
 南部清掃センターは、1日130tの処理能力があるストーカ炉3基(計1日390t)と関連設備で構成し、出力3500kWの発電能力も備える。三菱重工の設計・施工で2000年3月に完成した。ストーカ炉は、耐熱金属の角材を並べた床の上で廃棄物などの焼却対象物を突き上げて移動させながら燃焼させる仕組みで、一般廃棄物焼却炉の主流になっている。
 改良工事では、経年劣化した焼却施設の受け入れ供給、焼却、燃焼ガス冷却、排ガス処理、通風、灰出し、給水、電気、計装の各設備などを対象に主要機器を更新する。各機器に高効率モーターやインバーターを採用することなどで省エネ化し、CO2排出量を年間5.7%(350t)以上削減する。安定した燃焼を実現する独自の制御システムも導入する。
 一般廃棄物焼却施設の温暖化対策と長寿命化のための改修・改良工事は増加傾向にあり、国が市町村に対して関連する交付金支援制度を創設したことから活発になっている。MHIECは、三菱重工の環境装置分野の技術と廃棄物処理施設の建設・運営ノウハウを2008年に引き継いだ。今後も既存施設の省エネや安定稼働を提案して受注拡大を目指す。【三菱重工環境・化学エンジニアリング(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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