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環境ニュース[国内]

三菱重工、グループが兵庫県西宮市から廃棄物焼却施設の改良を受注、省エネ化

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2015.11.09 【情報源】企業/2015.11.04 発表

 三菱重工業グループで環境装置・廃棄物処理施設を手掛ける三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)は、兵庫県西宮市から一般廃棄物焼却施設「西部総合処理センター」の改良工事を受注した。焼却炉を改修して長寿命化と同時に、省エネ化を図り、CO2排出量を削減する。24億8000万円(税別)で受注し、2018年3月の完成を予定する。
 この一般廃棄物焼却施設は三菱重工の設計・施工で1997年8月に完成した。1日あたり175tの処理能力があるストーカ炉3基(計1日525t)と関連設備で構成する。ストーカ炉は一般廃棄物焼却炉の主流で、耐熱金属の角材を並べた床の上で、廃棄物などの焼却対象物を突き上げて移動させながら燃焼させる。施設は出力6000kWの発電能力も備えている。
 今回の改良工事では焼却施設の燃焼、燃焼ガス冷却、排ガス処理、通風、電気、計装の各設備を対象に、主要機器の更新と改造を実施する。加えて、MHIECの固有技術「新EGR(排ガス再循環)低空気比燃焼システム」の採用や、各種電動機をインバータにすることなどで省エネを進める。これによってCO2排出量を年間20%(2200t)以上削減する。
 一般廃棄物焼却施設の長寿命化と省エネ改修・改良工事は、国が市町村に対するCO2排出抑制対策事業費交付金制度を2015年度に創設したことから一層活発になっている。MHIECは今回を弾みに既存施設の省エネ、安定稼働への提案を推進する。MHIECは三菱重工の環境装置分野の技術と廃棄物処理施設の建設・運営ノウハウを2008年に引き継いだ。【三菱重工環境・化学エンジニアリング(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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