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環境ニュース[国内]

三菱重工、日本液炭が新設する設備向けのCO2回収装置を受注、三菱化学からCO2回収

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2016.04.22 【情報源】企業/2016.04.18 発表

 三菱重工業は、大陽日酸グループで炭酸ガス関連事業を手掛ける日本液炭が自社の水島工場(岡山県倉敷市)に新設する、液化炭酸ガス製造設備向けのCO2回収装置を受注した。三菱化学の水島事業所(同市)からCO2を回収する。三菱重工のCO2回収技術は、従来の方法と比べてエネルギー消費量を大幅に抑えられることが特長だ。

 日本液炭は、水島工場を置く三菱化学水島事業所内で発生する低濃度の炭酸ガスからCO2を分離・回収し、高品質な液化炭酸ガスを製造する。三菱重工は、EPC(設計・調達・建設)を請け負う三菱化学グループの三菱化学エンジニアリングに、CO2回収技術のライセンスを供与するとともに装置の基本設計を担当して主要機器を供給する。

 三菱重工のCO2回収技術は、吸収液を使ってCO2を吸収する方式で「化学吸収法」という。関西電力と開発し、エネルギーの消費量が少ない。天然ガスだきや重油だきの発電プラントなどで発生する排ガスからCO2を回収する商用装置を、1999年から世界各地で11基稼働させている。CO2回収装置の商用実績では世界トップのシェアを誇る。

 回収したCO2は、液化炭酸ガスやドライアイスの製造用に加え、尿素、メタノール製造など化学用途や、火力発電所から発生するCO2の回収・貯留(CCS)、生産性が低下した油層にCO2を圧入する原油増進回収(EOR)に利用できる。日本液炭は原料炭酸ガスを購入し、液化・精製して液化炭酸ガスやドライアイスにして販売している。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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