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日本製紙、セルロースナノファイバーの量産設備を石巻工場に建設、世界最大級

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2016.05.24 【情報源】企業/2016.05.18 発表

 日本製紙は、環境配慮型の先端素材とされるセルロースナノファイバーを量産する設備を石巻工場(宮城県石巻市)に建設する。化学処理した木材パルプから大量生産する設備で、16億円を投資する。年間500tの生産能力があり、世界最大級の規模になるという。2017年4月の稼働開始を予定し、量産化によって産業分野への幅広い応用を加速させる。

 再生可能な森林資源を高度に利用する技術を基にした、事業領域を拡大する戦略の一環となる。セルロースナノファイバーは木材パルプをナノ(100万分の1mm)レベルに細かくした素材を指す。石巻工場では、化学変性方法の“TEMPO触媒酸化法”で化学処理した木材パルプからセルロースナノファイバーを量産する。パルプが解けやすく均一な幅が得られる。

 このセルロースナノファイバーは結晶性が高い繊維で軽量、高い弾性率や優れた“熱寸法安定性”、“ガスバリア性”の高さといった従来の素材にはない特性がある。日本製紙は2007年にセルロースナノファイバー製造技術の開発を始め、2015年に抗菌・消臭効果のある金属イオンをセルロースナノファイバーの表面に付着させてシート化することに成功した。

 グループでティッシュペーパーを手掛ける日本製紙クレシアは、この技術を使って世界で初めて機能性セルロースナノファイバーを使用したヘルスケア商品を実用化した。日本製紙は今後、酸素を透過しない高ガスバリア性を生かした機能性シートや、軽量化と強度向上を目的にする樹脂やゴムとの複合材などに展開し、早期の市場獲得を目指す。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)
 

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