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環境ニュース[国内]

富士電機、電気機器に搭載する電源制御用ICを発売、電力損失を抑制して省エネを実現

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2017.02.07 【情報源】企業/2017.02.01 発表

 富士電機は、パワー半導体の新製品で電気機器に搭載する電源制御用IC(集積回路)「FA1A60N」などを2月1日に発売した。効率的に電力変換して電力損失を抑制し、省エネを実現する。液晶テレビや産業機器向けを中心に、日本を含む世界で展開する。省エネニーズの高まりから電源制御用IC市場が拡大していることを受けて開発した。

 電源制御用ICは液晶テレビ、OA機器、LED発光ダイオード)照明、通信機器、工作機械やロボットなどといった産業機器の電源装置(ACアダプターなど)に搭載される。家庭や工場に供給されるAC(交流)の商用電力を機器の駆動に必要なDC(直流)電力に変換する役割がある。電力変換を効率的にすることで、電力の損失が抑えられる。

 電力の変換は、電気のオン・オフを繰り返す“スイッチング”で行うが、スイッチングは電力損失を伴う。その上、搭載機器の出力が小さい軽負荷になるにつれて、変換効率は低くなる。新製品の電源制御用ICは、出力を自動的に検出し、軽負荷時にスイッチングの回数を減らすよう制御する。これで電力損失を抑えて搭載機器の省エネにつなげる。

 AC入力電圧230V、最大出力電力の3%の軽負荷時で自社の従来製品と比べ電力損失を22%低減する。出力電力の検出に必要な部品などが不要になり、従来製品比で部品点数は15%削減できる。これにより電源装置のコストも低減する。富士電機は電源制御用ICの市場規模を2016年に約1000億円、以降2019年にかけて年率5%伸びると予測する。【富士電機株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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