一般財団法人環境イノベーション情報機構

環境用語 遊水池

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

遊水池

ユウスイチ   【英】Retarding Basin  

解説

治水対策の一環として、洪水、下水、雨水を一時的に貯留して、出水量が最大になるピーク時の流量を調節する区域のこと。一般的には「調整池」といわれているが、河川の整備では「遊水池」、「調節池」が使われる。「調整池」、「調節池」は、どちらかといえば施設概念で使われるが、「遊水池」は区域の概念で使われることが多い。

河川の中流部に、豪雨により河川の水位が上昇したとき、河川流量の一部を流入させて下流部の溢水を防ぐための河川施設として、周囲に堤防を回らした大規模な遊水池が設けられることがある。渡良瀬川と利根川が合流する直前にある渡良瀬遊水池は有名である。広大な面積には、湿地性の植生や多様な生態系が成立している。

また、ゴルフ場や宅地開発地などの造成地には小規模な調整池(遊水池)が設けられる場合が多い。

人と自然が共存できる生活環境や自然環境とのバランスを考えた治水対策を進めるには、河川の断面を拡大したり、ダムを設置する従来の河川整備に加え、流域全体の保水機能を高めるために、雨水を貯めたり、地面に浸透させたりする雨水流出抑制施設などの流域対策を行う必要がある。大都市の河川など、特に、早急に治水安全度を高める必要がある河川では、地下河川、地下洪水調節池を積極的に整備していくことも検討されている。

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