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メダカ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

メダカ

メダカ   【英】Japanese Rice Fish  

解説

ダツ目メダカ科の淡水魚。体長は約4cm。平地の池沼や水田、水路、河川の流れのゆるいところに生息し、雑食性で動植物プランクトンや落下昆虫などを食べる。

本来の分布域は、国内では本州以南沖縄までであるが、近年は北海道でも移植による分布が認められる。国外では朝鮮半島、中国、台湾に分布し、アメリカの一部にも移入されたものが野生化し繁殖している。メダカの生息していた水域は人間の生活域に近接していたため、都市開発や河川改修、圃場整備などの影響をうけやすく、生息域が減少している。

メダカは、中国内陸部や朝鮮半島を含め、遺伝的にかけ離れた4つの地域集団に分けられる。この内、日本国内には北日本集団と南日本集団の2つが生息しており、後者はさらに9地域型に細分される。このような遺伝的な変異は数万年から数百万年かけて形成されてきたものだが、最近は環境教育の一環などで、各地で放流が盛んとなり、遺伝子の攪乱が心配されている。

環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)。かつては身近な水路などで当り前のように見られたメダカがレッドデータブックに記載されたと、驚きをもって受け止められた。

なお、07年8月の汽水・淡水魚レッドリスト見直しに伴って、「メダカ北日本集団(Oryzias latipes subsp.)」と「メダカ南日本集団(Oryzias latipes latipes)」に分けて記載されるようになった(ともに絶滅危惧II類)。

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