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Issued: 2017.12.28

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作成日 | 2009.10.14 更新日 | 2015.01.23
ニッチ
ニッチ   【英】niche  / ecological niche   [同義] エコロジカルニッチ   生態学的ニッチ  エコロジカルニッチ  生態的地位 
 解説 |
生物学用語で、生態的地位のこと。
動物であれば、餌となる植物や他の動物、隠れ家など、また、植物であれば、光合成に必要な太陽光や根を張るための土壌など、生物が自然の生態系内で生きていくために不可欠なもの(環境)がある。生物種が生態系内でこれらを巡る種間の争奪競争に勝つか、耐え抜いて、得た地位が生態的地位(ニッチ)である。ニッチを獲得できた生物種だけが生態系内で安定した生存が可能となる。
一般に、生物種は様々な生物の相互関係の中で適応して、ニッチを獲得しやすい特有の形態や習性を持つようになる(進化する)ので、生態系内には多様な生物種が複雑な相互関係の中で存在する。安定した生態系は、ニッチを持った多くの種で成り立っており、通常、空いているニッチはない。また、一般的には、ひとつのニッチを異なる種が占める(獲得する)ことはできないので、安定した生態系に新たな生物が侵入する余地はほとんどない。しかし、希には餌の食い分けや棲み分けが起こり(ニッチが分化され)、両種の共存が可能になることもある。
また、昼行性のワシ・タカと、夜行性のフクロウのように、共通の餌を昼と夜で食い分ける(時間的にニッチを使い分ける)ことによって、共存を実現している例もある。
人為的要因などで生態系が撹乱された場合には、ニッチが混乱するため、様々な種が侵入し、新たなニッチを獲得するための種間競合が起る。この競合は、ニッチが安定するまで続けられる。
なお、外来種が定着するのは、島嶼等で生態系を構成する種数が少ないため、空いているニッチがある場合や人為的な生態系の撹乱などでニッチが混乱している場合など、何らかの要因でニッチが空いていた場合に多い。また、ニッチを持っていた在来種との競合に勝ってニッチを獲得し、定着する場合もある。
近年は、「ニッチ」という言葉が、生物学用語としての意味から発展し、人の社会における人の社会的役割、地位付けなどに対しても使われる。このため、このような混乱を避ける意味で、生物学用語として使う場合には「エコロジカル・ニッチ」または「生態学的ニッチ」という言葉が使われることがある。
 この解説に含まれる環境用語 |
  生態的地位
  生態系
  生態学的ニッチ
  光合成
  外来種
 この環境用語のカテゴリー |
  自然環境自然環境全般

 関連Webサイト |
  日本淡水魚類愛護会・シロヒレタビラの池
http://tansuigyo.maxs.jp/a/link22.html
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