一般財団法人環境イノベーション情報機構
ロシア 国家化学物質インベントリーの情報収集が5月まで延期
【募集期間】| 2020.03.13〜2020.04.12 2020年2月17日、ロシア産業貿易省が通知を出し、元々今年1月1日に締め切りをする「国家化学物質インベントリー」作成向けの情報収集を今年5月1日まで延期することを発表しました。
去年11月11日にオープンしたこの既存化学物質の情報収集（任意）は、「ユーラシア経済連合REACH」の成立にとって大きな一歩と見られています。「国家化学物質インベントリー」が正式に公布された後、インベントリーに収録されていない物質は新規化学物質と見なされ、関連する登録義務が課せられることが予想されます。また、ロシアの「国家化学物質インベントリー」は今後ロシア国内だけではなく、ユーラシア経済連合全域（ロシア・ベラルーシ・カザフスタン・アルメニア・キルギス）にも適用する可能性もありますので、事業者にとって貴重なチャンスかもしれません。
情報提出の対象は以下となります。
物質：物質とその内0.1％w/w以上の不純物；
混合物：0.1％w/w以上の組成成分（混合物自体は対象ではない）；
ポリマー：0.1％w/w以上のモノマー（ポリマー自体は対象ではない）；
UVCBs（組成が不明または不定の化学物質、複雑な反応生成物及び生物材料）：一種の物質として扱う。
一方、ユーラシア経済連合が2017年3月3日に採択した「化学品の安全性に関する技術規則（EAEU TR 041/2017）」の下位法規も今年中に成立する見込みです。各国の長引いた協議があるとしても、ユーラシア経済連合の化学品管理に関する法整備は着実に進んでいます。
「国家化学物質インベントリー」へ物質情報提出に関して、何かご不明点などありましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
お問い合わせ先：REACH24H 陳 ＜chenfanglu@reach24h.com＞
【登録日】2020.03.12