まず、ヨセミテ、イエローストーン、グランドキャニオン
【8】などの大物狙いをあきらめた。有名な公園はとにかくボランティアポストに対する競争が厳しい。また、アメリカの有名国立公園の多くは、ロッキー山脈及びその西側に位置し、一般的に気象条件や立地条件が厳しく、長期ボランティアのための宿舎の確保や買い物の世話などが大変だ。冬期間は公園区域の大部分が閉鎖されるところも多く、ボランティアを通年受け入れている公園もほとんどない。
職種の方も手当たり次第応募することにした。歩道の補修、ボランティアの管理補助、野外でのモニタリング調査、資料整理など、長期ボランティアの口があれば何でも応募した
【9】。
【写真:有名国立公園(ヨセミテ、イエローストーン、グランドキャニオン)】
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| ヨセミテ国立公園 ハーフドームビスタより |
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| イエローストーンBeehive間欠泉 | | グランドキャニオン_展望台 |
次第に、「ビジターサービスへの応募をいただいたが、あなたのパブリックスピーキングの能力はどの程度か。」という照会や、「2週間程度ならゲストとして受け入れることができる。宿舎は公園のバンガローを確保する。」などといった具体的な反応が返ってくるようになった。
ボランティアへの応募には、上司、担当教官など本人をよく知っている3名からの推薦状(家族、友人にはその資格はない)、履歴書、論文(エッセー)などを提出する必要がある。受入れ側のボランティア・コーディネーターは、書類の内容から判断して、有力な候補者について、推薦者一人ひとりに、直接メールや電話で問い合わせを行う。推薦者も、候補者のよい面だけでなく、短所なども含めて本人の適性を具体的に伝えるのが一般的だ
【10】。ところが、日本から応募した際には、推薦者への照会は一度もなかった。
このような応募と選考のプロセスの中で、自分のニーズに合い、かつ先方にもメリットのある研修とは何か、ボランティア・コーディネーターの重要性や役割、公園による対応の違いも学ぶことができた気がする。
ボランティアも公園も、お互いのニーズが合致するようなポスト、人材を探すことに必死なのだ。公園から「現場経験はあるのか」「専門は何か」「日本からわざわざくるのか?」など、具体的な照会が来れば、少なくとも可能性はゼロではない。ただ、そこで日本風に「私にお手伝いできることなら何でも」、とか「私は英語はあまりできない」
【11】と遠慮気味に回答すると、概ねやりとりは終わってしまう。こちらの研修の目的、興味のある業務、保険、手当て、住居、滞在期間、ビザの種類、などをここぞとばかりに具体的に回答するとその後の反応がよかった。