COP9閉会して間もない2008年6月1日、朝日新聞では生物多様性に関する社説を掲載し、気候変動枠組条約の
京都議定書の経験を手本にした『名古屋議定書』の策定を訴えていました(社説『生物多様性―絶滅防ぐ「名古屋議定書」を』)。
またCOP9の会期中、「
2010年目標(2001 target)」に数値目標などを盛り込んだ『名古屋ターゲット』について会議場の通路で議論がおこったと報道されました。
来たる2010年は、「2010年目標」やABSの国際制度が一定の結論を設定しているターゲットの年であり、また「国際生物多様の年」という普及・啓発の活動においても重要な節目の年に当たります。このような年に開催される締約国会議(COP10)で、締約国の総意によって議定書やターゲットが誕生すれば、条約の3つの目的を達成し、実践していくための大きな前進となりそうです。
一方で、COP9での議論が示しているのは、丁寧に各論点での妥結点を探り、一つ一つの項目を着実に進め、条約目的達成のための実践を促していくことです。
今回の会合で2010年の日本での開催が決まったわけですが、日本が議長国となるのは2010年のCOP10開会式から2012年のCOP11までです。
締約国会議の開催はあくまでスタートであって、会議後に続く息の長い調整と長期的視野に立った戦略が求められます。