コーヒーは農業製品です。インスタント・コーヒーの粉末などは工業製品のような印象を与えますが、コーヒーの木から得られる豆が加工され、コーヒーが生産されます。
コーヒーはチョコレートの原料にされるカカオと並んで、数少ない日陰で育つ作物のひとつです。シェイドグロウン農法(日陰栽培)を取り入れたコーヒー農園を見学すると、鬱蒼と生い茂る森のようで、とても栽培地には見えません。コーヒーの栽培は、アグロ・フォレストリーと呼ばれる森林を利用する農法と相性がよく、地域の樹木や森林との共存も可能となっています。
昨今、産地偽装や食品からの農薬の検出など、「食の安全」に対する信頼が揺らいでいます。「安さ」や「おいしさ」だけを求めるのではなく、食と環境の安全性・健全性を気にかけていかなくてはならない時代になってきたといえます。
貿易という面からみると、コーヒーは、石油に次いで多額の金銭が国際的に取引されている商品です。コーヒーの輸入量が世界第3位の日本では、1人当たり年間388杯のコーヒーを消費しています。平均しても、1日1杯以上を消費している計算になります。
一方、コーヒー豆は値動きが激しい商品の一つです。つい数年前にも、コーヒー価格が危機的な低迷に見舞われました。値動きが激しく、急激な値崩れが起こるということは、コーヒーを生産している人たちも大きな打撃を与えることを意味します。







