一般財団法人環境イノベーション情報機構
家庭内でサランラップを燃やしてしまった場合
登録日: 2021年08月16日 最終回答日:2021年08月24日 健康・化学物質 ダイオキシン
No.41873 2021-08-16 21:01:47 ZWlff31 匿名さん
主人が焼き芋を作るのに新聞紙でくるんでから、なぜかサランラップを巻いて280度のオーブンで焼いてしまったようです。5本くらいだったと思います。
私と一歳の子供が帰宅すると家中が白い煙に包まれていました。
この煙にはダイオキシンが含まれていたのでしょうか。窓を開ける間、しばらく吸い込んでしまいました。子供への影響も気になります。
家庭での事故程度でも健康への影響はありますか?今後、注視しなければいけない体調の変化などありますか?
換気だけで有害物質は除かれますか?家中に付着して、長年に渡り影響がありますか?
よろしくお願いいたします。
総件数 2 件 page 1/1
No.41875 【A-1】
Re:家庭内でサランラップを燃やしてしまった場合
2021-08-19 15:09:44 通りすがり (ZWlfe2f
ダイオキシン類は塩素を含むものが不完全燃焼した時に発生しやすいとされています。
よくプラスチックを燃やすとダイオキシン類が発生すると言われる方もいますが、塩素が鍵となるようです。
ただ、どんなものでも燃やせばダイオキシン類は発生し、その燃焼状況によって発生量は異なる
という話もあるようなので、何とも言えません。
食品用ラップフィルムを製造販売する某メーカーの公式サイトでは
ラップフィルムを燃やしても、ダイオキシン類は発生しませんと記載されていましたが、
塩素となると、食塩も塩素を含むものなので、今回の焼き芋の調理にあたり、
ダイオキシン類が全く発生していないとは言い切れないと思います。
人体への影響ですが、今回のケースでダイオキシン類が発生していても
ごくごく微量しか発生していないと思われ、人体への影響は無いと思われます。
壁や天井等に付着していたとして、その後の生活で影響を受けることも無いと思われます。
小さいお子様であっても特段影響は無いでしょう。
そもそも人間は日々の生活で、全くダイオキシン類を摂取していないわけではありません。
人体に影響が出ないような、ごく微量が知らず知らずのうちに体の中に入っています。
そして、その摂取量の多くは食品から摂取したものだと言われています。
(総摂取量のうち、90%が食品からという研究結果もあるようです。)
つまり、工場や焼却炉からの排ガスや焼き畑等の野焼きからの摂取が多いわけではないので
焼き芋を燃やしたぐらいで発生したダイオキシン類は気にするほどのものでは無いと思われます。
No.41878 【A-2】
Re:家庭内でサランラップを燃やしてしまった場合
2021-08-24 20:32:02 F4 (ZWl2d1d
オーブンの場合、庫内温度で制御していると思われるので、ラップは燃える前に熱分解するような気がします。難しい話になりますが、たぶん昇温過程(200℃前後)で脱塩素化して(ラップ程度なので量はごくわずかですが)塩酸を生成するように思われます。その後炭化が進むとやっと燃え出します。なお、ダイオキシンの発生抑制技術として200℃以下に急冷というものがあります。ご参考まで。
仮にダイオキシンが生成したとして量的には極々微小と考えられ、タバコの煙や落ち葉焚きで焼き芋を作る煙の方が影響としては遥かに大きい(と言ってもたかが知れていますが)ように思われます。
>主人が焼き芋を作るのに新聞紙でくるんでから、なぜかサランラップを巻いて280度のオーブンで焼いてしまったようです。5本くらいだったと思います。
レンジモードで加熱する場合はラップ、オーブンモードで加熱する場合はアルミフォイルを使いますが、油断していると逆でやってしまうこともありそうですね。いずれにせよ、加熱中は必ず横で見ているようにしないと上記した炭化や、レンジ側の蓄熱により火災になることがありますのでご注意ください。
「釣り」ではないことを祈りつつ。
総件数 2 件 page 1/1