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環境Q&A

細菌試験について 

登録日: 2005年06月06日 最終回答日:2005年06月08日 水・土壌環境 水質汚濁

No.10847 2005-06-06 09:53:07 コロニー

(1)一般細菌数
[操作]
1.あらかじめ作っておいた寒天培地(試験管1本に15ml)を121℃に設定したオートクレーブで1分加温し溶かした。
2.滅菌生理食塩水を用いてそれぞれ検水を1・10・100・1000・10000倍に希釈した。
3.希釈した検水の1mlを滅菌ペトリ皿2枚ずつに入れ、溶かしておいた寒天培地15mlを無菌的に注いだ。
4.ペトリ皿のふたに付着しないように注意しながら、検水と培地をよく混和したのち、冷却凝固させた。
5.36℃に設定したふらん器(恒温槽)で48時間培養した。
6.培養後、直ちに発生集落数を算定した。
ここで、
@一希釈のみに30〜300個の集落が発生した場合:全集落を数え検水1ml中の一般細菌を算出する。同一希釈の平板2枚以上に30〜300個の集落が発生したときは算術平均を求める。
A連続した二つの希釈に30〜300個の集落が発生した場合:@に準じて各希釈ごとに一般細菌数を算出した上で算術平均を求める。
とあるのですが、発生集落数が30個未満の場合はどうすればいいのでしょうか?どなたか詳しい方がおられましたら教えてください。 

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No.10862 【A-1】

Re:細菌試験について

2005-06-08 00:44:42 きら

きらです。

質問の測定方法が何によるものなのかがわかりませんが、JIS K 0102には次のように記載されています。

72.2一般細菌f)操作5)
培地上に発生した集落を(中略)数え、平均値を求める。
希釈試料の場合は、30〜300個の集落数が得られたものを取り出し、希釈倍数を乗じて(中略)個数を求める。

これからすると、希釈していない時に、発生集落数が30個未満の場合は、そのまま数えることになります。

また、希釈して30個未満となった場合は、希釈倍率を変えて再測定することになりますが、試料の経時変化を考えると、再測定の結果に疑問が生じます。

そこで、いろいろな選択肢があると思います。

安として、30個未満の結果に希釈倍率を掛けて、とりあえず結果を求め、直ちに再測定し、先の結果と再測定した結果を比較するのが無難なところかと思いますが如何でしょうか?

No.10863 【A-2】

Re:細菌試験について

2005-06-08 01:04:38 きら

再度、きらです。

蛇足ですが、書き忘れたことがありました。

それは、一般細菌・大腸菌は、正確な測定結果がだしにくい(極論すると出せない、出す意味がない)ということです。

なぜかというと、菌類は、有害物質の様に水中で均一に分散していないことにあります。

水溶液の場合は、原則として濃度はどこも一定で変化しないとされています。

1000mL中に1000個の菌が存在していると仮定します。
均一に分散していれば、1mLをペトリ皿に取ると1個の菌が存在することになりますが、均一に分散していないため、1mLのペトリ皿に0個の時もあれば、数個や数十個、数百個となる事も予想されます。

従って、2個のペトリ皿で、どちらも0個/mLであっても、結果は100%、0個/mLとはいいきれないということも憶えておいて下さい。

回答に対するお礼・補足

なるほど、よくわかりました。
今ちょうど、レポートを書いていたところでした。考察に付け加えさせていただきたいと思います。
本当にありがとうございました。

No.10870 【A-3】

Re:細菌試験について

2005-06-08 19:53:07

もう締め切られてしまったかとも思いますが、
この方法は排水の試験方法とは違うようですね。
衛生試験方法では、一般細菌が多量に検出されることが多いからでしょうか、30個以下しか検出されない場合は「30個以下」との報告をする旨の記述がありました。
私のいる会社では数をそのまま数えて報告しています。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
河川と湖沼の水質調査をおこないました。
一応30以下とレポートに記しました。

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